MX Linuxがどのようにアップグレードするか調べてみた
はじめに
MX Linux 19.3をインストールしたばかりだが、MX-19.4が出たというニュースが4月1日に発表された。
ニュースを読むと、標準のアップグレードプロセスによって自動的にアップグレードされると書いてある。
どういうこと?標準のアップグレードがどういうものか調べてみた。
アップグレード
sudo apt update
でアップグレードできるパッケージがあるか調べ、apt list --upgradable
でアップグレードできるパッケージを表示させ、sudo apt upgrade
で実際にアップグレードできる。
$ sudo apt list --upgradable 一覧表示... 完了 foliate/mx,mx 2.6.3-0.1~mx19+1 all [2.6.2-0.1~mx19+1 からアップグレード可] libldb1/stable 2:1.5.1+really1.4.6-3+deb10u1 amd64 [2:1.5.1+really1.4.6-3 からアップグレード可] libopenjp2-7/stable 2.3.0-2+deb10u2 amd64 [2.3.0-2+deb10u1 からアップグレード可] linux-libc-dev/mx 5.10.26-1~mx19+1 amd64 [5.10.24-1~mx19+1 からアップグレード可] lo-main-helper/mx,mx 21.03.06 all [21.03.05 からアップグレード可] mx-goodies/mx,mx 21.02.03+3 all [21.02.03+2 からアップグレード可] mx-packageinstaller-pkglist/mx,mx 21.03.06 all [21.03.05 からアップグレード可] mx-remaster/mx,mx 20.11.02 all [20.11.01 からアップグレード可] mx-system/mx,mx 20.11.02+2 all [20.11.01 からアップグレード可] PRETTY_NAME="MX 19.4 patito feo" mx-welcome-data/mx,mx 20.10.02 all [20.10.01 からアップグレード可] python-ldb/stable 2:1.5.1+really1.4.6-3+deb10u1 amd64 [2:1.5.1+really1.4.6-3 からアップグレード可]
/etc/lsb-releaseの中身が19.3から19.4に変わったらアップグレードされた。
どのパッケージがバージョンを更新する?
気になったので、アップグレードできるパッケージを1つずつインストールしてどのパッケージが/etc/lsb-releaseのバージョンを更新するか調べた。
すると、パッケージのmx-systemがバージョンを更新することがわかった。
mx-systemの更新は何をする?
気になったので、パッケージmx-systemのdebファイルをダウンロードして中身をみた。
apt-get download mx-system
debファイルを普通に-x
で解凍しても/etc/lsb-releaseのファイルがなかった。
そこで、-e
でコントロール情報を解凍する。
dpkg-deb -e ~/mx-system_20.11.02+2_all.deb ~/temp/
解凍されたファイルを調べたらスクリプトのpostinstが/etc/mx-versionと /etc/lsb-releaseのバージョンを更新することがわかった。
まとめ
標準のアップグレードプロセスが何か気になったが、普通にapt updateとapt upgradeのことだった。
ファイルの中身をみたところ、パッケージmx-systemのスクリプトpostinstがバージョン更新することがわかった。